新型コロナウイルスのパンデミックによりすでに複数のF1チームが従業員の一時解雇に踏み切ったほか、一部のチームではドライバーが報酬カットに同意したと伝えられている。
そして、伝えられるところによれば、アメリカに本拠を置くハースもドライバーたちと報酬カットに関する話し合いを行っているという。
ハースもイギリスのファクトリーを構えており、すでにイギリス政府による救済措置を受けるためにスタッフを一時解雇したことが明らかになっているが、チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。
「収入がない状態で我々は3か月も開発を続けることはできない」
「それができるチームもいくつかあるだろう。だが、すべての小規模チームはそんなことは不可能だと認めるだろう」
そう語ったシュタイナーは、ドライバーのケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンもそうした状況をよく理解してくれていると次のように続けた。
「彼らは、僕たちに何かできることがあれば教えて欲しいと申し出てくれたよ」
それは報酬の減額を意味しているのかと質問されたシュタイナーは次のように答えている。
「もちろんだよ。彼らはそのことについて我々と話し合っているところだ」
「まだ具体的な話には至っていないが、彼らもその話をすることに同意しているよ」
「我々のドライバーたちがチームのやりくりに協力してくれることも分かったうえで、現時点はすべてのシナリオを検討しているところだよ」
一方、F1最高経営責任者のチェイス・キャリーは当初報酬の20%を辞退すると発表されていた。だが、フランスの『Ouest-France(ウエスト・フランス)』紙は、F1商業権の管理運営組織であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の関係者が次のように語ったと報じている。
「チェイス・キャリーはより大きなカットに合意している」