マックス・フェルスタッペンのマネジメントに携わる人物によれば、7日(火)に発表された2023年までの契約延長にかかわるレッドブルとの交渉はかなりすんなりと合意に至っていたようだ。
レッドブルとの契約が2020年までとなっていたフェルスタッペンに関しては、2021年に過去6年連続でF1タイトルを獲得してきたメルセデスに移籍する可能性もあると考えられていた。
それだけに、これほど早い時期にフェルスタッペンがレッドブルとの契約を更新したというニュースが伝えられたことに驚いた者も少なくはなかったようだ。
だが、フェルスタッペンの父親であるヨス・フェルスタッペンと共同で22歳のフェルスタッペンのマネジメントに携わっているレイモンド・フェルミューレンは、交渉にはそれほど時間がかからなかったとオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「マックス、ヨス、そして私はかなりすんなりとこれが最善の選択だということで意見の一致を見たよ」
「我々はブラジルでヘルムート(マルコ/レッドブルのドライバー責任者)と一緒に夕食をとりながら、曖昧に最初の話をしたんだ」
「それからプロセスを踏み始め、短期的、中期的、長期的なビジョンのもと、お互いに何度も内部で話し合いを行ったよ」
伝えられるところによれば、新たな契約によってフェルスタッペンはこれまでの2倍もしくは3倍もの報酬を得ることになると考えられている。
だが、その交渉においてもうひとつ重要なポイントとなっていたのがホンダだったようだ。
ホンダは現時点では2021年までのF1活動しか確約していないが、フェルスタッペン側は2022年以降もホンダがレッドブルにエンジンを供給するのかどうするのかが非常に重要な鍵だととらえているようだ。
うわさでは、フェルスタッペン側はもしもホンダが2021年限りでF1から撤退した場合にはレッドブルとの契約を解除することができるという特別条項を新契約に盛り込んだとも言われている。
「我々はホンダの開発を全面的に信頼している」
「我々もレッドブルやホンダとの間にはまだやり残した仕事があると思っている。レッドブルは我々がF1に入る手助けをしてくれたし、素晴らしい商業的パートナーシップも有している。だが、最も重要なことは勝つことだ」
そう語ったフェルミューレンは次のように付け加えた。
「マックス自身もこのチームにいることで水を得た魚のように感じているよ」