ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治が、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われる2019年F1第19戦アメリカGP(11月3日決勝)に向けて抱負を語った。
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
「先日のメキシコGP後の撤収作業は雷雨の中で大変なものとなりましたが、チームはそこからすでにUSグランプリが開催されるテキサス州オースティンに到着し、今週末に向けた準備を開始しました。到着したオースティンは、現在小雨混じりで外気温8℃という状況ですが、週末に向けて天気は回復する予報が出ていますので、いい天候の中でレースができることを祈っています」
「レースが開催されるサーキット・オブ・ジ・アメリカズはアップダウンが多いことが一つの特徴で、特に急な登り坂の後に来る1コーナーはこのサーキットならではです。そして、それ以降のセクションには鈴鹿のS字など、ほかのサーキットの有名なコーナーを模したものが随所にレイアウトされていることも知られています」
「PU(パワーユニット)の観点からは、通常のサーキットと同様過去のデータをもとに最適化を進める形になります」
「インディカープロジェクトに長く携わっていたため、ここ米国は私自身多くの思い出がある第二のホームと感じられる場所です。今回はかつての同僚であるHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)のメンバーも多数訪れますので、彼らとの旧交を温めるとともにホンダ内でのレースカテゴリーの技術交流をさらに進めるという観点でも前向きなものにできればと思っています」
「また、今回はホンダが2015年にF1復帰してから100戦目という節目のレースとなります。ここまで積み重ねてきた歴史に恥じない結果を残せるよう、メンバー一同全力で臨みます」