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ダニール・クビアト「アルボンの昇格を決めたレッドブルの判断を尊重する」

2019年08月26日(月)19:11 pm

トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、自分ではなくチームメートのアレクサンダー・アルボンをレッドブルに昇格させるという決断を下したチーム首脳の判断を「尊重する」と語った。

レッドブルの育成ドライバーとして2014年にトロロッソからF1デビューを飾ったロシア人ドライバーのクビアトは、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍に伴い、翌2015年にはレッドブルに昇格するという順風満帆なF1キャリアを歩んでいた。

だが、2016年のF1ロシアGPを最後にマックス・フェルスタッペンと入れ替わりに再びトロロッソに降格されたクビアトは、2017年の第17戦アメリカGPを最後にレッドブルから契約を解除されてしまっていた。

だが、レッドブルは2018年にフェラーリの開発ドライバーを務めたクビアトを再びトロロッソのドライバーとして復帰させることを決定。新人チームメートのアルボンとともに2019年シーズンに古巣チームから臨んだクビアトは、雨による荒れた展開となった第11戦ドイツGPで3位表彰台に上る活躍を見せ、現時点ではドライバーズランキング9番手に位置している。

一方、ルーキーのアルボンは現時点ではランキング15番手にとどまっており、不調のガスリーに代わってレッドブルに昇格するのはクビアトだろうと考えていた者の方が多かったのは事実だろう。

レッドブルが夏休み明けのF1ベルギーGP(9月1日決勝)からクビアトではなく、アルボンをガスリーの後任に据えると決めたのはクビアトにとってはショックなことだったに違いない。

だが、25歳のクビアトは母国ロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように語った。

「同じ日に全てが明らかにされたんだ」

「マルコ博士から電話があったんだ。そういう決断は尊重し、受け入れることが重要だよ」

「彼らはただアルボンがフェルスタッペンのようなドライバーによって勝つことができるクルマでどれほどのパフォーマンスを示すことができるかを確かめたいんだと思う。僕はすでにレッドブルにいたことがあるし、それが今回の判断にも影響したのだと思うよ」

「ここまでのところ、一回少しだけ話しただけなんだ」

すでにレッドブルやドライバー育成責任者のヘルムート・マルコのやり方を身をもって知っているクビアトは、今回のこともそれほど深読みするつもりはないと次のように続けた。

「僕の結果には何も問題はないんだ。それに、2020年にどうなるのか、まだ何もはっきりしていないからね」

「あともう2週間か3週間様子を見る必要があると思う。そのあたりからだんだんはっきりとしてくるんじゃないかな」

最近、クビアトがアルボンについて、かつてレッドブルで一緒だったダニエル・リカルド(現ルノー)よりも手強いチームメートなのは確かだと語ったと報じられていた。

クビアトはその件に言及しながら、アルボンが素晴らしいドライバーなのは確かだとロシアの『Sportbox(スポルトボックス)』に次のように語った。

「僕は誰かが誰よりもよかったというようなことは言っていないよ。そういう結論を導きだすのはみなさん(メディア)だよ。でも、アレックスはすぐに速さを見せていた」

「ほかの多くのドライバーたちは適応するのに時間がかかるものなんだ。だけど、彼は違った。まだ成長の余地は大きいし、彼がその力をどのように使うかは、彼自身にかかっているんだ」

クビアトはさらに『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に対しても、自分がガスリーの後任に指名されるとは期待していなかったと次のように主張している。

「僕は何も期待などしていなかったよ。僕は自分の仕事に集中しているだけさ」

「レッドブルと僕はどちらも今季に満足しているし、これからも同じ精神で臨み続けるよ。自分が決められない決定のことを気にすることなくね」

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