レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2019年F1シーズンをランキング2位で終えることに興味はないと主張した。
今シーズンは序盤こそなかなかメルセデスとフェラーリの牙城を崩すことができなかったレッドブル・ホンダだが、シーズン中盤に来てパフォーマンスが目に見えて向上。フェルスタッペンは直近4レースで優勝2回、ポールポジション1回と波に乗ってきており、シーズン後半には現在ランキングトップにいるルイス・ハミルトン(メルセデス)を脅かす存在になるのではないかと考えている者もいる。
だが、フェルスタッペン本人は現時点ですでに69ポイントもの差がついているハミルトンを残り9レースで逆転するのは難しいだろうと考えている。
「それはほぼ不可能だよ」
母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にそう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「ハミルトンが何度も何度も不運なことが起きない限りね」
だが、フェルスタッペンは2020年には自身初のF1ドライバーズタイトル獲得を狙うつもりだと次のように続けた。
「来年は間違いなくいい形になると思うよ。でも、ライバルたちも簡単に僕に勝たせてくれるわけではないだろうけどね。僕たちはギャップを縮めるために懸命に取り組む必要があるよ」
「ここまでに自分たちが達成してきた進歩には満足できている。それに今ではホンダともうまくやれているし、もっと力を増すこともできるよ」
そのフェルスタッペンにとって今季のドライバーズタイトル獲得チャンスは小さいかもしれないが、現在わずか7ポイント差となっているバルテリ・ボッタス(メルセデス)を逆転してランキング2位となる可能性は十分にありそうだ。
だが、フェルスタッペンは次のように語った。
「僕にとって重要なのは1位になることなんだ」
「20年後に自分のキャリアを振り返ったとき、僕は2位だったことを誇りに感じることは絶対にないと思うよ。それにどんな意味があるって言うんだい? 重要なのはトップに立つことだけなんだ」
「中には違う考えの人もいるだろうね。だけど、僕にとって重要なのは勝利することだけだよ」
そう語ったフェルスタッペンだが、2019年シーズンの進展には満足できているようだ。
「僕がオーストリアで勝てたのはメルセデスが冷却問題で苦しんでいたためだということを忘れてはならない。それでも、僕は2回勝てている」
そう語った21歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「それは、ある時点で僕たちが予想していたよりもいい結果だよ。僕たちはいい進歩を果たしている。だけど、少しずつそれを続けていかないとね」