F1公式タイヤのピレリは、2019年の第1戦オーストラリアGPで使用される各ドライバーのタイヤを発表した。
ピレリは今シーズンから5つのコンパウンド、3つのタイヤ名称を導入する。各グランプリに持ち込むタイヤ名称は「ハード(白)、ミディアム(黄)、ソフト(赤)」のシンプルな3種類となる。そしてコンパウンドは「最もハードなC1から最もソフトなC5」までの5種類となり、前述の3つのタイヤ名称に3つのコンパウンドを割り当てる。
ピレリが発表したF1開幕戦オーストラリアGPに持ち込むコンパウンドは、白いハード(C2)黄色いミディアム(C3)、赤いソフト(C4)で、最もベーシックなコンパウンドだ。
各ドライバーは、グランプリ毎に全13セットのドライタイヤを使用でき、10セットを自由に選択することができる。3セットは、レースと予選で指定される。
■トップチームとホンダ系は1・3・9
3強のメルセデス、フェラーリ、レッドブルは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を除いてハード(1セット)、ミディアム(3セット)、ソフト(9セット)を選択した。ルクレールだけはハード(2セット)、ミディアム(2セット)だ。
トロロッソ・ホンダの2台は、3強と同じ1・3・9を選択した。
■ルノーはソフト多め
変則的なのはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のハード(2セット)、ミディアム(1セット)、ソフト(10セット)だ。同じくルノーへ移籍したダニエル・リカルドもソフトを10セットにした。
大幅にパワーアップしたと言われているルノーPUを活かし、フリー走行、予選およびレース中でも1周の速さを追求してマシンセッティングを煮詰めていきたいようだ。
■ウィリアムズ、荒れたレース展開を希望
出遅れが懸念されるウィリアムズは、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がミディアム(4セット)ソフト(8セット)、ロバート・クビサもミディアム(3セット)ソフト(8セット)とした。
このことから、スピードが他チームと比べて見劣りするウィリアムズは、ソフトタイヤでレース中の速さを求める戦いよりも、ハードタイヤでレースが荒れた時に上位進出を狙う戦いにしたようだ。