マネジングディレクターとしてルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブールが、2019年仕様ルノーPU(パワーユニット)は昨年のものよりも出力が最大50馬力ほど向上したと主張した。
かつてエンジンパートナーとして2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンチームとなったレッドブルを支えたルノーだが、2014年から導入された現行F1エンジンの開発に出遅れ、ここまでメルセデスやフェラーリに大きな差をつけられていた。
2016年から自らのワークスチームによるF1挑戦を再開したルノーでは、そのチームの戦力アップを図るとともに、併せてPUの改善にも努めてきている。
「我々はエンジンの弱さを解決しなくてはならなかった」
母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』にそう語ったアビテブールは次のように続けた。
「ベンチテストでの数値はいいし、それがサーキットでも発揮されている。つまり、我々が進歩を果たすことができたのを確認できているよ」
「だが、メルボルンではエンジンの改善勝負になるだろうし、おそらくバーレーンでもそうなるだろう。詳細な数値を明らかにするつもりはないが、我々は20から50馬力もの向上を果たしたと言ってもよいだろう」