フェラーリにとって、2019年F1シーズン開幕を迎えるにあたっての最大の課題はマシンの信頼性かもしれない。
先週、2回にわけて通算8日間で実施されたF1公式プレシーズンテストが修了したが、今季からチーム代表としてフェラーリの指揮をとるマッティア・ビノットは2019年型フェラーリF1マシンについて次のように語っていた。
「全体的にもっと信頼性を高めたいと思う」
「勝利を得るには我々が最強となる必要があるが、まだそこには至っていないよ」
バルセロナで行われたプレシーズンテストでは、セバスチャン・ベッテルがホイールのメカニカルトラブルによりクラッシュするというシーンが見られたほかいくつかのトラブルを抱えたフェラーリだが、それらはさほど大きなトラブルのようには見えなかった。
■フェラーリにオーバーヒートの問題?
だが、スイス出身の元F1ドライバーであるマルク・スレールはドイツの『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「彼らはテストでさまざまな問題を抱えていたよ」
「それによって疑問が生じてくる。もしそれがひとつの問題であれば、それを解決することはできる。だが、もしそうでなければ(解決は)困難だ」
「私は、何かオーバーヒートに関連するものではないかと考えている。フェラーリのリアエンドは非常にスリムだし、空気の取り入れ口は少なく、エアボックスも非常に小さいからね」
■現時点ではフェラーリの方がメルセデスより上
そう語ったスレールだが、現時点でのパフォーマンスに関しては、フェラーリがメルセデスに対して「小さなアドバンテージ」を持っているのは間違いないと考えている。
「そのアドバンテージは2週目にはかなり小さくなっていた」
そう語った67歳のスレールは次のように付け加えた。
「最初の週にはコンマ5秒だったものの、2週目にはそれがコンマ2秒になっていたようだ。だが、彼ら(フェラーリ)の方が上にはいるよ」