プレシーズンテスト2回目の3日目(テスト7日目)が終了した。
バルセロナでのテスト残り一日となった今日、レッドブル・トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンはSTR14のコクピットで彼にとってのテスト最終日を迎えた。
今回のテストでアルボンは、先週まで過去に一度もF1マシンに乗ったことがないとは思えないほど堅実なパフォーマンスをみせた。今日もテストで3番目に多くの周回を走ったドライバーであり、また、現段階ではまだラップタイムはあまり意味をなさないものとは言え、昨年のスペインでのテストのベストタイムを破った4人のうちの一人でもある。
アストンマーティン・レッドブル・レーシングは、ピエール・ガスリーが9コーナーでクラッシュし、65周のみの走行で終了となった。ガスリーは幸いなことに無事だったが、マシンのRB15は修復に多くの時間が必要なダメージを負ってしまった。
コース上でのテストは残すところ金曜日のみとなり、チームはメルボルンに向けてフォーカスしていかなくてはならない。最終日はトロロッソがダニール・クビアト、レッドブルはマックス・フェルスタッペンがコクピットに乗り込み、ウインターテストを締めくくる。
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
「ガスリーのクラッシュにより、アストンマーティン・レッドブル・レーシングが昨日に続き走行時間を失ってしまったことは残念に思っています。ただ、大きなアクシデントの中でも、ガスリー自身の身体に問題がなかったことは幸いでした。
今回のテストが初めてのF1マシンでの走行となったレッドブル・トロロッソ・ホンダのアルボンは、合計で500周弱を走破しました。我々のPUの開発にも大きく貢献してくれていますし、彼のデビュー戦を楽しみにしています。
明日はいよいよ開幕戦前の最後の走行機会になります。両チームともにいいかたちでテストを締めくくりたいと考えています。」