フェラーリと育成ドライバー契約を結んだミック・シューマッハに新しいマネジャーがついたことが明らかとなった。
これまでミックのマネジメントを担当していたのは、父親であるミハエル・シューマッハのマネジャーを務めていることで知られるザビーネ・ケームだった。
だが、このほどイタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』が次のように報じた。
「フェラーリ・ドライバーアカデミーに加わったチャンピオン(ミハエル)の息子は、ニコラ・トッドをマネジャーに選んだ」
かつてフェラーリのチーム代表を務め、現在はFIA(国際自動車連盟)会長を務めるジャン・トッドの息子であるニコラ・トッドは数日前、19歳のミックはF1デビューを急ぐつもりはないと『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語っていた。
「ミックは今しかないなどとは言っていない。彼はまだ学ぶことがたくさんあることが分かっているんだ」
「ほとんどのドライバーたちは何かにつけて急ぎたがるが、あとでそれが失敗だったと気づくことになる」
ミハエル・シューマッハとともにフェラーリ黄金時代を築いたジャン・トッドだが、それ以来シューマッハとは家族ぐるみの親しい付き合いをしていることもよく知られている。
トッドはフェラーリと育成ドライバー契約を結んだミックについて『Bild(ビルト)』に次のように語っている。
「彼とはこれまで以上に親しくなっているよ」
「彼のことは全て知っていると言ってもいいだろう」
イタリアのメディアも再びフェラーリとシューマッハというコンビが誕生したことをよろこんでいるようだ。『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、それはフェラーリにとって「素晴らしい幸運だ」とまで書いている。
今回ミック・シューマッハのマネジャーとなったと伝えられている41歳のニコラ・トッドは、同じくフェラーリ・アカデミー出身であり今季フェラーリのフルタイムドライバーとなったシャルル・ルクレールのマネジメントを担当していることでも知られている。