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F1のバジェットキャップ導入に一定の進展との報道

2019年01月23日(水)5:01 am

F1意思決定機関のひとつであるストラテジー・グループの今年最初の会合が行われたが、F1オーナーのリバティ・メディアが提案しているバジェットキャップ(チーム予算上限設定)に関して一定の進展が見られたようだ。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、先週ジュネーブで行われた今年最初のストラテジー・グループ会議について報じている。

フェラーリのマッティア・ビノットがこの会議に初めてチーム代表という立場で出席したわけだが、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ある関係者がビノットは前チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネよりも、2014年シーズン序盤までチーム代表を務めていたステファノ・ドメニカリに近いアプローチで会議に臨んでいたと語ったと伝えている。

今回の会議ではF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアが、一部見直しをしたバジェットキャップ案を提示したようだ。

これは現在のコンコルド協定が2020年で満期を迎えることを受け、2021年からの導入が提案されているわけだが、初年度は1億8,500万ドル(約202億円)が適用され、翌年には1億6,000万ドル(約175億円)、3年目には1億3,500万ドル(約148億円)と上限値が逓減していくという案だという。

そして、フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームはこの案に合意したようだと伝えられている。

これは、FIAとリバティ・メディアがエンジンのコスト、トップマネジャーとドライバーの報酬、そしてマーケティングやホスピタリティーの経費をバジェットキャップから除外することに合意したためだと考えられている。

さらに、今回の会議では、ほかのチームに合法的にパーツの販売を行えるようにすることも話し合われたようだとも伝えられている。

2016年にF1参戦を開始したハースF1のオーナーであるジーン・ハースは、バジェットキャップが導入されるとともに他チームからのパーツ購入の自由度が増せば、小規模チームが大規模チームとの差を縮める助けになるのは確かだと考えている。

「もし彼ら(大規模チーム)のリサーチと開発の規模が縮小されれば、恐らくそうなるだろう」

そう語った66歳のハースは次のように付け加えた。

「彼らは我々の5倍の人数を抱えていると思う。何らかの方法により、彼らにはあって我々にはないテクノロジーの差を縮めることができれば、それはかなりの助けになるだろうね」

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