2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグは、2019年のF1シーズンにおいて大きな見所のひとつとなるのがセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールによるフェラーリドライバー同士の戦いだろうと考えている。
昨シーズンまでキミ・ライコネンとコンビを組んでいたベッテルだが、今季は2018年にF1デビューしたばかりの21歳のルクレールを新たなチームメートに迎えることになる。
■ベッテルは大きなプレッシャーを抱えるはず
ロズベルグは、友人でもあり年上だったライコネンとは違い自分よりも10歳も若く、野心を持ったルクレールの登場はベッテルにとっては大きなプレッシャーとなるはずだと考えている。
「僕は2人のフェラーリドライバーの戦いを見るためだけにテレビのスイッチを入れることになると思うよ」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったロズベルグは次のように続けた。
「ルクレールはかなり強い。そしてベッテルは困難な年(2018年シーズン)を経験してきた。もし彼がフェラーリのリーダーであり続けたければ、彼はさらに集中して全力を尽くす必要があるだろう」
「ルクレールはライコネンじゃないからね。そのことで大きなプレッシャーが彼にかかるはずさ」
ロズベルグは、ベッテルとルクレールのコンビは、2007年シーズンにマクラーレンでコンビを組んだフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトン(現メルセデス)のことを思い出させるとしている。
「ある意味ではあれの復活のような気がするよ。違う部分もあるけれどね」
そう語ったロズベルグは、「ベッテルはアロンソほど難しい人間じゃないし、一方のルクレールもルイスみたいな戦士ではないからね」と付け加えた。
■ベッテルにとって最大の課題は?
だが、ロズベルグは、ベッテルにとって最大の問題となるのは、ベッテルがルクレールの挑戦を退けるために自分のアプローチのしかたを変えることができないことかもしれないと考えている。
「彼にはそういう傾向があるけれど、自分の力をあまりにも過信していると自分の姿勢をうまく変えることができなくなるものなんだ」
そう語ったロズベルグは次のように付け加えた。
「僕が彼に対して疑いを持っているのはそこなんだ。彼は自分のアプローチを修正することができないんじゃないかとね」