かつてマノーとザウバーで走っていたパスカル・ウェーレインが、フェラーリと“交渉”していることを認めた。
メルセデスの育成ドライバーであったウェーレインは2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンとなると翌2016年にマノーでF1デビュー。2017年はザウバーに移籍したが、2018年のF1シートを確保することができずF1の表舞台から姿を消していた。
昨年、メルセデスとの契約を解消したウェーレインは現在フォーミュラEに参戦しているが、最近のうわさでは今季フェラーリの開発担当ドライバーを務めることになりそうだと言われている。
ドイツ出身のウェーレインは、そのうわさに関して『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。
「交渉は行っているけれど、まだ何も確定はしていないというのが今の状況だよ」
「僕がフォーミュラEを選んだ理由のひとつは、並行してほかの選手権にも参加できるからなんだ」
「昨年も言ったけれど、僕はフォーミュラEをやりながら、何かほかのこともしたいとすごく思っている。フェラーリで役割が得られれば、もちろんすごくいいチャンスだと思うよ」
そう語った24歳のウェーレインは、同じドイツ人であるセバスチャン・ベッテルと交友があることは自分にとって貴重な財産となっていると次のように続けた。
「僕は彼とはずっと以前からいい関係にあるんだ。彼がどの程度関与するのかは僕には分からないけれどね」
とは言え、ウェーレインがフェラーリのシミュレーション担当ドライバーとなるのはほぼ確定的な状況だと見てよさそうだ。
“もうすぐ”このニュースが正式に発表されることになるだろうと示唆したウェーレインは、次のように付け加えた。
「僕の目標はF1だけど、現時点では自分の今の状況には満足しているよ。僕は将来またF1で走るつもりだし、F1カーに接することができるのはいいことだからね」
ドイツの『Bild(ビルト)』は、ウェーレインは来週の月曜日(14日)にフェラーリのシミュレーターで初仕事をすることになるだろうと報じている。