ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、自分はフル電動フォーミュラカーによって争われるフォーミュラEには興味がないと語った。
世界的な自動車メーカーが相次いで参戦開始するなど、フォーミュラEは最近非常に注目を集めるレースシリーズになっている。元F1ドライバーも多く参戦しており、次のシーズンには今季限りでマクラーレンのシートを失うストフェル・バンドーンもメルセデスのワークスチームから参戦することが決まっている。
通算5回目となるF1ドライバーズタイトル獲得を決めたハミルトンは、そのフォーミュラEについてどう思うかと質問されると次のように答えた。
「アウディ、BMW、メルセデスといったトップブランドが参戦しているのはすごいよね。どこもかなりの投資を行っている。だけど、難しいシリーズだよ。僕の考えとは矛盾するからね」
「僕たちのクルマが排出するガスはあまり有益ではない。だから、一方ではそれが懸念事項にはなるものの、もう一方では、僕はガソリン派なんだ」
「少なくとも、僕の時代には、ある程度の音を発生するV型エンジン的なものを搭載して燃料で走るクルマがあり続けて欲しいよ」
ハミルトンはさらに、F1と現在のフォーミュラEのパフォーマンスは比較対象にすらならないと考えている。
「ひょっとしたら5年か10年のうちにはそうなるかもしれない。だけど、今僕たちが使っているテクノロジーは彼らのものよりもさらに先進的なんだ」
そう語ったハミルトンは現在フォーミュラカーのエントリーシリーズとして位置づけられているフォーミュラ・フォードを引き合いに出しながら次のように付け加えた。
「現時点では彼らはフォーミュラ・フォードより遅いし、彼らがF1のスピードに追いつくのはまだ相当先になるだろうね」