トロロッソのピエール・ガスリーが、もし2019年にレッドブルで走ることになっても十分に対応できる自信があると語った。
■レッドブル昇格の可能性が高まるガスリー
ダニエル・リカルドが今季限りで離脱することが確定したレッドブルは、これから2019年に誰をマックス・フェルスタッペンのチームメートに据えるかを決定しなくてはならない状況となっている。
現時点でその有力候補と見なされているのが、今季レッドブルのジュニアチーム、トロロッソでフルタイムドライバーを務めている22歳のガスリーと、レッドブルとの契約下にあり今季はレンタル移籍という形でルノーに所属している23歳のカルロス・サインツの2人だ。
■レッドブルの判断を待つガスリー
来季トップチームのレッドブルへ昇格する可能性があることについて質問を受けたガスリーはスペインの『Marca(マルカ)』に次のように答えた。
「うん、そうなるといいな。だけどあまりそのことは考えないようにしているんだ」
「トロロッソでの今シーズンは、ここまでのところは満足しているよ。ここにいられてうれしく思っている」
「現時点ではまだ何も決まっていないと思うよ」
「カルロスも似たような状況にある。僕たちはどちらも今後どうなるのかを待っているところさ」
■レッドブルに行くことに不安はない
フランス出身ドライバーのガスリーにとって不安があるとすれば、かつてトロロッソからレッドブルへ昇格したものの、その後再びトロロッソへ降格され、ついにシートを失ってしまったロシア人ドライバーのダニール・クビアトと同じようなことが自分にも起こる可能性があるということかもしれない。
だが、ガスリーはそういう心配はしていないと次のように主張した。
「いや、もし僕が速ければ、自分でチャンスをつかむことができる」
「僕に必要なのは集中し、確実に速さを示すことだ。そうすれば結果はついてくるよ」
「物事をどういう視点から見るかによるよね。レッドブルとそこに届かなかったドライバーたちに目を向けるのか、あるいは、フェルスタッペン、ベッテル、リカルドたちのように成功をおさめたドライバーたちに目を向けるかさ」
■フェルスタッペンと同じマシンで争うのも望むところ
そう語ったガスリーだが、もしもレッドブルへの昇格が決まれば、チームメートは20歳のフェルスタッペンということになる。2015年に17歳の若さでF1デビューを飾ったフェルスタッペンはすでにF1で通算4勝をあげており、ガスリーにとってかなりの強敵となるのは確かだろう。
だが、ガスリーはそれも望むところだと次のように語った。
「僕は来シーズンのチームメートが誰であろうと気にしないよ。もし自分が最高のドライバーになりたければ、最高のドライバーと戦う必要があるわけだからね」
ガスリーはさらに、もし2019年もトロロッソに残留することになってもそれで焦るようなこともないと次のように付け加えている。
「僕にとっては今年がF1最初のシーズンだし、僕は22歳だ。だからもしトロロッソが僕を必要とするのであれば、僕もよろこんで残留するよ。だけど、もちろん僕だってできるだけ早くF1タイトル争いをしたいと思っている」