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【ハースF1】自分たちが選んだやり方は間違っていなかった

2018年07月18日(水)17:32 pm

ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、自分たちがF1に参入するにあたって選択したアプローチは間違っていなかったと主張した。

■参戦3年目にして第4のチームに浮上してきたハース

2016年にF1挑戦を開始したアメリカンF1チームのハースだが、わずか3シーズン目にしていまやメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強チームに次ぐ強さを発揮するレースが増えてきている。

特に第8戦フランスGP以降は3戦連続でロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの2人のドライバーがいずれも予選Q3に進出するというパフォーマンスを示している。

ルノーのカルロス・サインツはハースについて最近次のように語った。

「彼ら(ハース)は僕たちよりも上のリーグ(トップ3チーム)に近いところにいると思うね」

さらに、マクラーレンのフェルナンド・アロンソは次のようなコメントを発している。

「今のレースには複数のフェラーリがいると僕は思っているよ」

■ハースとフェラーリの関係には批判も

確かに、アロンソが指摘したようにハースがフェラーリと強い技術協力契約を結んでいることはよく知られている。ハースはフェラーリからPU(パワーユニット)と呼ばれるF1エンジンだけでなく、それ以外の部分についてもパーツの供給や技術指導を受けていると考えられており、実質的なフェラーリのBチームだと言われることもある。

現在のF1技術ルールでは、エンジンやギアボックスなど独自開発が難しいものを除いて、原則的にはシャシーを始めとする車体はすべて独自に開発製造したものでなくてはならないことになっている。

だが、ハースでは前述のようにかなりの部分でフェラーリから何らかの支援を受けていると見られており、特に今季の開幕前テストでハースが速さを見せたときには、フェラーリの1年落ちのシャシーをそのまま流用しているのではないかとうわさされたほどだった。

こうしたことから、ハースのアプローチに関しては本来のF1チームの在り方とは違うという批判的な意見があるのも事実だ。

■古いやり方では戦えるチームは作れないとシュタイナー

しかし、シュタイナーはそうした声に対してオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌を通じて次のように反論している。

「我々の前にF1参入を試みた新チームたちは少しばかり頭が悪かったんだ」

「誤解しないで欲しいんだが、彼らにも知的な人たちがいたし、彼らは何も間違ったことをしたわけではない。だが、彼らがやったのは同じことの繰り返しだった。我々は同じやり方では大規模チームと戦うことなどできないよ」

「昔ながらのやり方ができれば結構だし、ほかにももっといい方法があるのかもしれないがね」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「我々は違うやり方でやってきた。そしてそれがうまくいっているよ」

ハースF1以前には2010年に、後にケータハムと名前を変えるロータス・レーシング、後にマノーと名前を変えることになるヴァージン・レーシング、そしてHRT F1チームの3チームが新規参戦を開始していた。だが、それらのチームはポイント獲得すらままならない状態が続き、すでにそのすべてが姿を消してしまっている。

ハースのオーナーであるアメリカ人実業家のジーン・ハースは、そうしたチームと同じやり方でF1参戦をしても無理だと考え、当初からフェラーリとの技術提携による参戦計画を進めていた。現状での結果を見る限り、ハースが選択したやり方が功を奏しているのは確かだ。

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