レッドブルのアドバイザーであり、ドライバー育成責任者としても知られるヘルムート・マルコが、2018年のF1チャンピオン最有力候補にフェラーリのセバスチャン・ベッテルの名前をあげた。
■ベッテルが今年のチャンピオン候補だとマルコ
今季は開幕2連勝を達成したベッテルだが、他車との接触などの不運もあり第3戦中国GPでは8位、続く第4戦アゼルバイジャンGPは4位に終わってしまった。この結果、最大のライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンがベッテルを逆転し、現時点では4ポイント差でランキングトップに位置している。
だが、マルコは「私が予想するF1チャンピオン候補は彼(ベッテル)だ」と『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に語り、次のように続けた。
「セバスチャンは昨年よりもさらに成熟度を増したし、安定しているように見える。それにフェラーリのクルマもよくなっている。今後彼らはミスを犯さないようにしなくてはならないね」
■フェラーリに関するFIAの判断を信頼
一方、好調を示すフェラーリの2018年型F1マシンに違法なテクノロジーが使用されているのではないかとの疑念の声が最近聞かれるようになっている。
だが、マルコはそんなことはないと考えているようだ。
「FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)は非常に綿密な調査を行っている。例えばオイルに関してね。そしてその彼らがすべて正しく行われていると言っているんだ」
「バッテリーに関する疑念もあったが、これについてもFIAが調査を行うことになるだろう。だが、それは我々が仕向けたことではないよ」
そう語ったマルコは次のように結んでいる。
「我々は、フェラーリは合法だと考えている。なぜなら、我々はFIAを信頼しているからね」