F1とWEC(世界耐久選手権)をかけもちするフェルナンド・アロンソにとって今年は“かなり疲れる”1年になるだろう。
そう考えているのは昨年までポルシェチームからWECに参戦していたブレンドン・ハートレー(トロロッソ)だ。
■アロンソのかけもちシーズンがいよいよスタート
今季のF1は先週末に行われたアゼルバイジャンGPで4レースが終わったところだが、今週末にはWECの2018-2019年シーズン第1戦となるスパ・フランコルシャン6時間レース(5日決勝)の開催を迎える。
今季トヨタチームの一員としてWEC全レースに参戦することが決まっているアロンソもすでにスパ・フランコルシャンに入っており、いよいよこれからアロンソの2カテゴリーかけもちシーズンが本格的にスタートすることになるわけだ。
■休むひまもなくなるアロンソ
アロンソにとってWECでの初レースとなる今週末のレースが終わると、すぐに来週には母国スペインでのF1第5戦(13日決勝)が待ち受けている。
さらに大変なのが6月から7月にかけてだ。アロンソは、6月10日(日)に決勝が行われるF1カナダGPを皮切りに、WECのル・マン24時間レース(6月16~17日決勝)、F1フランスGP(6月24日決勝)、F1オーストリアGP(7月1日決勝)、F1イギリスGP(7月8日決勝)と5週間連続でレースに出走することになる。
■アロンソはかなり疲労するだろうとハートレー
ハートレーも昨シーズン終盤の第17戦アメリカGP以降トロロッソからF1に出走しており、短い期間ではあったがF1とWECの両シリーズをかけもちした経験を持っている。
「彼(アロンソ)にとってはかなり違うものになるだろうけれどね」
スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』にそう語ったハートレーは次のように続けた。
「僕も昨年の終盤に彼と似たことをやったよ。エキサイティングだけど、すべてが終わったときには彼はかなり疲れてしまうだろうね」
「僕は彼がどれくらい連続でレース週末を迎えることになるのかは知らないけれど、ル・マン(WECシリーズ)はものすごく体力を消耗するレースなんだ。単に週末だけじゃなくて丸々1週間だし、準備すべきことも多くて夜はすごく短くなるからね」
そう語った2015年と2017年のWECチャンピオンドライバーであるニュージーランド出身のハートレーは次のように付け加えた。
「だけど、彼はそれを楽しむだろうと僕は思っているよ」