フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるセルジオ・マルキオンネが、傘下に置くイタリアの名門自動車会社マセラティとハースF1が提携する可能性を示唆した。
現在フェラーリの会長も兼務しているマルキオンネは、すでにやはりフィアット・クライスラー傘下にあるアルファロメオをザウバーのタイトルスポンサーとして2018年からF1活動に復帰させることを決めている。
そして、フェラーリと技術協力契約を結んで2016年からF1参戦を開始したアメリカのハースF1チームでもそれと同じことをやりたいとマルキオンネは考えており、それがマセラティとの提携のようだ。
■マセラティ・ハースはいいプロジェクトになるはず
デトロイト自動車ショーに姿を見せたマルキオンネは、イタリア人記者たちからマセラティをフォーミュラEに参戦させることを検討しているのではないかと質問されると、次のように答えた。
「それはどうかな。可能性のある協業という観点からすれば、F1でハースとの共同プロジェクトを立ち上げるほうがもっといいかもしれないよ」
「それはいいプロジェクトになるだろうからね」
■アルファロメオがインディカー参戦の可能性も
マルキオンネはさらに、アルファロメオとして検討しているもうひとつの戦略はイタリアのレーシングカー製造会社であるダラーラと組んでインディカーに進出することだと示唆した。
「我々はアメリカでのレース経験はそれほどあるわけではない。だが、我々はインディカーを検討しているよ。悪くないだろう?」
そう語ったマルキオンネは、次のように付け加えた。
「ジャンパオロ・ダラーラ(ダラーラ設立者)は素晴らしいスペシャリストだし、モータースポーツ産業において最高のイタリア人エンジニアだよ」