通算4回目のF1ドライバーズタイトルを手中に収めたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、マクラーレンに所属するストフェル・バンドーンが将来F1チャンピオンになれるドライバーかどうかは分からないと語った。
今シーズンにジェンソン・バトンの後任としてマクラーレンのフルタイムドライバーに昇格したバンドーンだが、シーズン前半は今季のF1マシンになじめず、チームメートのフェルナンド・アロンソに大きく後れをとってしまった。
だが、常に下位カテゴリーをトップクラスの成績で駆け上がり、2015年には現在のF2の前身であるGP2のタイトルも獲得したバンドーンは、将来F1チャンピオンになれる器だとの評価も高かった。
事実、今季のクルマに慣れ親しんできたシーズン後半には徐々にアロンソとの差を縮め、第18戦メキシコGP終了時点ではポイントランキングではアロンソの上に立つまでになっていた。
バンドーンの母国ベルギーの通信社『Sporza(スポルザ)』からバンドーンは将来F1チャンピオンになれると思うかと質問を受けたハミルトンは次のように答えた。
「ほかのドライバーたちがそうできるかどうか、僕には言えないよ」
「僕は彼や彼のキャリアのことはあまりよく知らないしね。だけど、彼がここ数年いいドライビングをしてきたことは知っているよ。特に今年はかなりよかったよね」
「だけど、彼がF1チャンピオンになれるかどうかは分からないよ。僕は(未来を占う)水晶玉なんて持っていないし」
さらに、何かバンドーンにアドバイスすることはないかと尋ねられたハミルトンは、次のように答えている。
「彼は僕のアドバイスなんて必要としないよ。彼はすでにF1まで上り詰めたし、チームメートにはフェルナンド・アロンソもいるしね。それに彼はもう何度かアロンソに勝っているんだからね」