28日(火)と29日(水)の2日間にわたってヤス・マリーナ・サーキットでF1公式2018年仕様タイヤテストが開催されるが、ロバート・クビサがウィリアムズでこのテストに参加することが明らかとなった。
当時ロータス・ルノーに在籍していたクビサは2011年のF1シーズン開幕前に出走したラリーレースでの事故で大けがを負ってしまった。一時は切断すら検討されたクビサの右腕は、今後も完全に機能を取り戻すことはないと言われている。
だが、F1復帰を目指してリハビリに努めてきたクビサは、右腕に障害を残す状態ながら、旧型F1マシンでのテストを順調にこなし、来週にはついに2017年型最新F1マシンでのテスト走行に臨むことになる。
一部ではすでにクビサとウィリアムズは来季の契約を結んだとも報じられているが、ウィリアムズは交渉中であることは認めつつも、最終確定はしていないと主張している。
だが、クビサの父親のアルトゥル・クビサは、32歳となったクビサが来季8年ぶりにF1復帰を果たすことになると信じているようだ。
「彼(クビサ)はラリーなんかに出るべきじゃなかったと言われたこともあったよ」
母国ポーランドの『Newsweekowi(ネスフェークォイ)』にそう語ったアルトゥル・クビサは次のように続けた。
「BMWザウバーと契約していたときには、ラリーに出ることは禁止されていたよ。だが、ルノーはなんとしても彼を獲得したかったため、契約に同じような禁止項目を設けなかったんだ」
うわさによれば、クビサとウィリアムズの契約が遅れているのは事務手続き上の問題のためだと考えられており、どうやら2011年2月に起きたラリー事故の結果クビサに支払われた保険金と関係があるようだと言われている。
だが、父親のアルトゥル・クビサは次のように主張した。
「私は彼がウィリアムズのシートを獲得するだろうし、彼は速く走ってみせるだろうと信じているよ。問題は、彼が7年前と同じロバートになれるかどうかということだ」