2018年にはマクラーレンのフルタイムドライバーとして2年目のF1シーズンを迎えることになるストフェル・バンドーンが、チームメートのフェルナンド・アロンソに助けてもらう必要はないと主張した。
今季前半はなかなか実力を発揮できずに終わってしまった25歳のバンドーンだが、シーズンが後半に入ると次第に今季のマクラーレン・ホンダMCL32にも慣れてアロンソに肉薄するパフォーマンスを発揮し始めるようになった。
予選でバンドーンがアロンソよりも上位に出ることもあり、今季のF1第14戦シンガポールGPと続く第15戦マレーシアGPを連続7位で終えたバンドーンはそれ以降ポイントランキングでは現役最高のドライバーと言われるアロンソよりも上に立っていた。
先週末に行われたF1ブラジルGP決勝ではバンドーンは1周目にハースのケビン・マグヌッセンにぶつけられてリタイアに終わることとなり、8位でレースを終えたアロンソにまた2ポイントのリードを許すことになってしまった。
■アロンソは最高の手本だとバンドーン
そのバンドーンは、チームメートのアロンソについて次のように語った。
「おそらく、彼はF1では最高の手本になるんじゃないかな」
「僕は彼との関係も良好だよ。お互いに戦っているけれど、それは普通のことだしね」
「僕たちは今年強いパッケージを手にすることができていない。だけど僕にとってはいいシーズンになっているよ。彼にかなり接近できるチャンスもあったからね」
■アロンソは自分の先生ではない
そう語ったバンドーンだが、ウィリアムズでフェリペ・マッサが新人のランス・ストロールの指南役を務めていることを引き合いに出しながら、アロンソと自分の関係はそれとはまったく違うものだとブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように主張した。
「もちろん、僕たちは同じチームで同じ方向を目指して一緒にやっているよ。だけど、彼が僕を助けるためにとなりにいるわけじゃないんだ」
「僕たちはクルマを降りれば気さくに普通の会話をするよ。だけど彼は僕の指導者としてそこにいるわけじゃない」
そう語ったバンドーンは次のように付け加えた。
「多分、ランスにはこういうことが必要なのかもしれないけれどね」