元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブが、マクラーレンにはホンダよりもルノーの方が絶対にいいはずだと語った。
マクラーレンが近いうちに2018年にホンダからルノーへスイッチすることを発表するようだとさまざまなメディアが報じている。
伝えられるところでは、F1イタリアGPが開催されたモンツァにおいて、来季マクラーレンが搭載するパワーユニットに関する最終調整が行われたようだ。
■今後のシナリオは?
そしてその結果は、マクラーレンがホンダと決別し来季はルノーからパワーユニット供給を受けることとなり、ホンダは供給先をトロロッソに変更する、というところに落ち着くものと考えられている。
これにより、フェルナンド・アロンソは来季もマクラーレン・ルノーのドライバーとしてF1を続けるということのようだ。
■ルノーなら表彰台争いができるとアロンソ
アロンソはモンツァで次のように語っていた。
「僕たちはルノーエンジンでどういうことができるかを知っている。レッドブルは5回か6回連続で表彰台に上っているよ」
「僕はドライバーとして自分がどこへ行きたいか、どのカテゴリーに所属したいかということを選択することができる」
「マクラーレンはこのスポーツの歴史においてナンバー2の実績を持つチームだし、彼らは再び勝利することを目指している。そして僕もこのチームの一員として同じことを望んでいるんだ」
■ルノー搭載ならアロンソも残留
ロン・デニスの後任として現在のマクラーレンF1チームを率いるザック・ブラウンも、もしマクラーレンがルノーと契約を結べば、アロンソが2018年に向けて契約を延長する可能性も非常に高いだろうと認めている。
アロンソはモンツァで次のように続けていた。
「マクラーレンにとっては何らかの決断を下すことになる重要な週になる。シンガポール(17日決勝)の前までに結論が出ることを期待しているよ。そうすればそのときに何かコメントもできるはずだ」
■ホンダは成功できないとビルヌーブ
F1関係者の中には、ホンダからワークスエンジンの供給を受けていたマクラーレンにとって、ルノーからエンジンを購入しなくてはならなくなることによる負担はかなり増大するものの、チームにとってはその方がいいと考えている者が多いと言われている。
そのひとりは、かつて1999年から2003年までホンダエンジンを搭載するBARのドライバーを務めていたビルヌーブだ。
「マクラーレンはいいレーシングチームだよ。だけど、ホンダはそうじゃない。僕は彼らのことをよく知っているよ」
「僕には彼ら(ホンダ)が成功するとは思えない。そしてフェルナンドは勝利を必要としている」
1997年にウィリアムズでF1チャンピオンとなった46歳のビルヌーブはスペインの『AS』にそう語ると、次のように付け加えた。
「マクラーレン・ルノーの方がマクラーレン・ホンダよりもずっといいよ」
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