レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2017年シーズン後半もメルセデスAMGやフェラーリとの差が縮まることはなさそうだと考えているようだ。
■3番手が定位置のレッドブル
2010年から2013年までセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)を擁して4年連続でF1タイトルを獲得したレッドブルだが、現行パワーユニットが導入された2014年以降はタイトルから見放されてしまっている。
シャシーやタイヤのレギュレーションが大きく変わった2017年シーズンは、シャシー開発能力に定評のあるレッドブルがメルセデスAMG最大のライバルになるのではないかと言われていた。
だが、実際にシーズンが開幕してみれば、レッドブルはメルセデスAMGを脅かすどころかフェラーリにも先を越されてしまい、すっかり3番手チームという位置に定着してしまっている。
だが、そのレッドブルも改良開発を続けており、シーズン前半終盤の数レースではかなり戦闘力をアップしてきていたように見える。
■トップ2とはコンマ3秒の差がある
しかし、19歳のフェルスタッペンは、それでもレッドブルがメルセデスAMGとフェラーリに追いつくのは無理だろうと見ている。
「それほどストレートが多くないサーキットなら、僕たちもかなり接近できていると思う。つまり、(レッドブルは)コンマ3秒ほど劣っていると思うんだ」
「今後のレースがどういう展開になるかは分からない。だけどもちろん僕たちが彼ら(メルセデスAMGとフェラーリ)と本当に戦うのはかなり厳しいだろうね」
■ベルギー最強はメルセデスAMG
フェルスタッペンは、2強チームとの現在の差は搭載するルノーパワーユニットによるところも大きいと考えている。
「僕は、スパ(ベルギーGP/27日決勝)ではまたメルセデスAMGがすごく強いと思う。彼らのパワーユニットはまだ全チームの中でも最高だからね。だけど彼ら(メルセデスAMGとフェラーリ)の差はすごく小さいよ」
「僕たちも開発を続けていくけれど、ほかのチームだってそうだ。だから僕たちにはライバルたちより少し速く、そしてもちろんよりうまくやっていく必要がある」
「エンジンに関してはほかのチームに比べるとあまり期待できることは多くないと思っている。ほかのチームでは(エンジンとシャシーの)両面で開発が進んでいるからね」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「だから、僕たちはクルマを間違いなく正しい方向へと持っていくことが必要なんだ」