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マッサ「今年のF1マシンが身体的にハードなのは確か」

2017年03月31日(金)18:38 pm

ウィリアムズのフェリペ・マッサが、今季のF1カーを甘くみてはならないと主張した。

■ドライバーへの身体的負担増加が懸念された今季のF1

先週末にメルボルンで今年のF1開幕戦オーストラリアGPが開催されたが、金曜日に行われた2回のフリー走行に出走したザウバーのパスカル・ウェーレインが、体調が不十分だとして土曜日からフェラーリの控えドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィにシートを譲ったことが話題となっていた。

今年のF1カーはレギュレーションが大きく変わり、空力によるダウンフォースが強化されるとともに、幅が広くなったタイヤによるグリップが増加され、コーナリングスピードが格段に速くなっている。このため、ドライバーにかかるGフォースも大きくなり、身体的負担も増大している。

各チームのドライバーたちは、それに備えるためにシーズンオフには例年よりもハードなトレーニングを行い、筋肉の強化を図ってきていた。しかし、ウェーレインは1月にマイアミで行われたROC(レース・オブ・チャンピオンズ)でのクラッシュにより首にダメージを受けてしまい、開幕に向けて十分なトレーニングを積むことができなくなってしまっていたのだ。

■身体的負担は思ったほどではないとの声も

だが、オーストラリアGPを終えて、今季のF1カーによる身体的負担が非常に増加したという声はあまり聞こえてこない。バルセロナで2回にわけて行われたテストを終えた時点では、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが今季のF1カーによる身体的負担は思ったほどではなく、この件に関しては少々「大げさ」に報じられているようだとのコメントも行っていた。

■本当にきつくなるのはこれからだとマッサ

だが、通算15年目のF1シーズンを迎えるベテランドライバーのマッサは、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットは、それを判断するには適切なサーキットではないと考えている。

「もっと厳しいサーキットもあるからね」

母国ブラジルのテレビ局『SporTV(スポルティービー)』にそう語ったマッサは、次のように続けた。

「オーストラリアは身体的にはそれほど厳しいところではないんだ」

「だけど、例えば、マレーシアはすごく暑くなる。身体的にきついと感じるサーキットもいくつかあるだろうし、疲れてしまえばミスを犯す可能性も大きくなってしまうんだ」

「僕はオーストラリアでのレースは問題なく完走できた。だけど、以前よりもきつかったのは間違いないよ」

「だけど、ドライバーたちは誰もがトレーニングを行っている。ほとんどのドライバーたちはものすごくプロ意識が高いからね」

そう語った35歳のマッサは、笑いながら次のように付け加えた。

「ハミルトン(メルセデスAMG)はちょっと(プロ意識が)足りないかもしれないけれどね」

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