かつてマクラーレンに所属していたことがある元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが、現時点でのマクラーレン・ホンダの弱点はホンダパワーユニットだけではなく、シャシーも完ぺきからはほど遠い状態だと語った。
昨年までとはカラーリングを大きく変え、車名も伝統のMP4を捨てて新シーズンに臨むマクラーレンだが、2月27日(月)から4日間にわたってバルセロナで行われた今季最初の公式シーズン前テストでは、ホンダパワーユニットが抱えたトラブルにより想定していたような走行ができないまま終えることになった。
バルセロナ-カタルーニャ・サーキットのコース脇で各チームの2017年型車の走りを見つめていたデ・ラ・ロサは、母国スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「マクラーレンのクルマは予想していた以上に神経質だね」
「フェルナンド(アロンソ)は理想よりはるかにステアリングホイール操作をしなくてはならない状態だ。クルマはターン1と5では不安定で、タイヤがロックすることも多いよ」
2005年に1レース、2006年には8レースをマクラーレンで戦った経験を持つデ・ラ・ロサは、次のように付け加えた。
「誰もフェルナンドほどには攻めていない。マクラーレンが今年のワイドタイヤを履いてこれほど落ち着きのない挙動をするとはまったく想像していなかったよ」