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ウェーレインがメルセデスAMGに昇格できなかった理由は?

2017年02月07日(火)6:15 am

パスカル・ウェーレインが今季メルセデスAMGに昇格できなかった理由は単に「経験不足」だったからだ。

そう語ったのはメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダだ。

■ウェーレインでなくボッタスを選んだメルセデスAMG

2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然の引退表明を行ったことで、メルセデスAMGは急きょその後任ドライバーを確保しなくてはならない状況となった。

その時点ではすでにトップドライバーたちは2017年シーズンの契約を結んでしまっていたこともあり、メルセデス所属ドライバーのウェーレインを昇格させるのが順当だろうと考えた者たちが多かった。

メルセデス所属ドライバーであるウェーレインは、2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の史上最年少チャンピオン記録を塗り替え、その実績を引っ提げて2016年にマノーからF1デビューを飾った。

メルセデスの秘蔵っ子とも呼ばれていたウェーレインは将来のF1チャンピオン候補だと考えられていたが、メルセデスAMGではルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのラインアップが数年続くことになっていたため、チャンスが来るまでほかの中堅チームで経験を積むためのチャンスが与えられていた。

だが、突然のロズベルグの引退により、メルセデスAMGのシートに空きが生じたことで、ウェーレインにトップチーム昇格のチャンスが生まれたものと考えられていた。

だが、メルセデスAMGでは22歳のウェーレインをルイス・ハミルトンのチームメートに据えることはせず、複雑な交渉の末、ウィリアムズからバルテリ・ボッタスを獲得。ウェーレインは、2017年はザウバーに移籍して2年目のF1シーズンを迎えることになっている。

■ウェーレインとボッタスは速さでは同等

自分たちが育ててきたウェーレインにトップチームで走るチャンスを与えようとしなかったメルセデスAMGに対しては批判的な意見もある。

この件についてドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』から質問されたラウダは、次のように答えた。

「ウェーレインに関しては、彼の経験だけが問題だった。それにプレッシャーがミスを招くこともある。フェルスタッペン(レッドブル)がモンテカルロでやったようにね」

「これは批判ではないよ。非常に若いドライバーであれば普通のことさ。だから、ボッタスにしようという判断が下されたんだ。彼は速さに関してはウェーレインと同じくらいだが、経験を積んでいるからね」

■ボッタスもメルセデスAMGで名を売れるはず

一方、メルセデスAMGとしてはボッタスよりももっと名の知れたトップドライバーと契約するべきだったとの意見もある。そのことについて尋ねられたラウダは、「そんなことは重要ではないよ」と答え、次のように付け加えた。

「ボッタスがメルセデスAMGで成功しさえすれば、彼もよく知られることになるわけだからね」

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