2016年に念願のF1ドライバーズタイトルを獲得したと同時にF1引退を発表したニコ・ロズベルグが、変化の時期を迎えたF1に期待していると語った。
最近報じられたところによれば、今週にもこれまで長年にわたってF1のボスの座に君臨してきたバーニー・エクレストンの時代が終わることが明らかになるかもしれないと言われている。
旧オーナーのCVCからF1株式を買収し、新たなオーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、86歳となるエクレストンに「終身会長」といった名誉職に就け、事実上F1運営の第一線から身を引くよう申し出ていると報じられたが、エクレストンはそれを拒絶したようだとも伝えられている。
■新オーナー登場はF1にとっていいことだとロズベルグ
ともあれ、アメリカのメディア界の大物であるジョン・マローン率いるリバティ・メディアがF1の新オーナーとなったことで、F1が変化の時期を迎えているのは確かだろう。
ロズベルグは、こうした動きはF1にとってはいいことだと思うとドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「今こうしたことが起きているのはいいことだよ」
「バーニー・エクレストンは素晴らしい仕事をやってきた。だけど、僕はリバティ・メディアが何か新しいものを持ち込めるだろうと思っている。恐らく、彼らはすべてのことを少しばかりアメリカナイズすることができるだろう。彼らはショービジネスというものを理解していると思うし、今の僕たちにはそれが必要だからね」
■2017年のF1カーはこれまでとは別物
新オーナーの登場に加えて、今年のF1には昨年に比べて1周あたり4秒から5秒もラップタイムが速くなると考えられている新型F1カーが登場することになっている。
「新しいクルマは進化型ではなく、革命型だよ」
そう述べたロズベルグは次のように付け加えた。
「すべてがゼロから始まるんだ。だから、誰が最速なのか、すごくワクワクするだろうね」
ロズベルグはさらに、ドイツのテレビ局『RTL』にも次のように語っている。
「新しいクルマは外観もいいし、ドライバーたちも運転するのがすごく楽しいと思うよ」