F1の新オーナーとなるアメリカのリバティ・メディアは、F1に大きな変革を起こすことを検討しているようだ。
イギリスの日刊紙『i(アイ)』が報じたところによれば、リバティ・メディアではF1チームの予算に一定の制限を設けることや、ヨーロッパやアメリカでのレースをもっと増やすこと、さらにはこれまでのF1レース週末のフォーマットを見直すことを検討しているという。
レース週末のフォーマット見直しに関しては、金曜日にセッションを行うことを止め、レース週末をこれまでの3日間から、土曜と日曜の2日間にしようというものだ。そして、これまでのように土曜日に予選、日曜日に決勝を行うのではなく、短いレースを土曜日と日曜日に行う形が検討されているという。
これらは、アメリカのメディア界の大物であるジョン・マローンが率いるリバティ・メディアが行おうと考えているF1改革の一部に過ぎないとも考えられているが、そうした改革の目的はより幅広い層にF1の魅力を浸透させることだという。
こうしたリバティ・メディアの計画について、あるF1チーム代表は匿名で次のように語っている。
「それらはすべて実行可能だよ。レース週末に何か違うことをやる余地は大いにある」
「チームの観点からは、2日に分けて決勝を行うというのはやる価値があるだろう。だが、現在のレース主催者たちとの契約では3日間にわたってクルマをサーキットで走らせることが必要となっている。だから、どういう変更を行うにせよ、このことを考慮に入れる必要がある」とそのF1チーム代表は付け加えた。