2017年にフェラーリの控えドライバーとなることが決まったアントニオ・ジョビナッツィだが、フェラーリ製パワーユニットの供給を受けるザウバーあるいはハースから金曜フリー走行に姿を見せることになりそうだ。
■金曜フリー走行出走を顧客チームと交渉中
イタリアの名門F1チームであるフェラーリは、2016年に下位カテゴリーのGP2シリーズで年間チャンピオンとなった23歳のジョビナッツィと正式にサードドライバー(控えドライバー)契約を結んだことを明らかにしたが、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは次のように語った。
「我々は(パワーユニットを供給する)顧客チームと話をしているところだ。アントニオが何度か金曜日に走行できるようにね」
■早くフェラーリでテストしたいとジョビナッツィ
だが、ジョビナッツィ自身が一番楽しみにしているのは、何と言ってもフェラーリの2017年型車でのテスト走行だ。
「まだ想像もできないよ」
母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったジョビナッツィは、次のように付け加えた。
「本当に赤いスーツを着て、初めて(フェラーリの)クルマに乗り込んだときに、本当に実感できるだろうと思うよ」
■2人のF1チャンピオンとの仕事は素晴らしい経験に
ジョビナッツィは、フェラーリの一員として各レースに帯同し、必要があれば、セバスチャン・ベッテルあるいはキミ・ライコネンの代役を務めることができるように備えておくのが2017年の最大の役目となる。
「まだ彼ら(ベッテルとライコネン)には会ったことがないんだ。だけど、2人のF1チャンピオンのそばで仕事をするのは素晴らしい経験になるだろうと思うよ」と語ったジョビナッツィは、次のように続けた。
「来年は経験を積むことが最大の目標になるし、どんな細かいことにも注意を払って、ドライバーとして成長していきたいと思う」
ジョビナッツィが金曜フリー走行1回目を担当することに関してはまだ交渉中の段階に過ぎないが、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ザウバーでそれが実現する可能性が高そうだとしている。