マクラーレン・ホンダとNTTコミュニケーションズ (以下:NTT Com)が、本日より3年間のテクノロジー・パートナーシップ契約の締結を発表した。
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■クラウド、IoT、ICT基盤の構築
マクラーレン・ホンダとNTT Comは、ネットワークやクラウド、IoT、データ収集や解析に係る最新の技術を用いて、F1チームを支えるために最適なパフォーマンスを持つICT基盤の構築に向け、相互に協力を開始する。
■今秋よりICT基盤を提供。サーキットとMTC間
第一弾としてNTT Comは、レース会場であるサーキットとテクニカルセンター間など、国を越えて飛び交うレースデータなどの収集や解析、結果の伝達などを、即時かつ確実に実行できるICT基盤(ネットワーク、クラウド、NFV(Network Functions Virtualisation)、一元運用など)を、今秋より、マクラーレン・ホンダを含むマクラーレングループに対し順次提供を開始する。
■F1もIoTやクラウドなど導入を急ぐ
マクラーレンは、本年F1チーム創立50周年を迎えた。この新しいパートナーシップは、クラウド、モビリティ、そしてピープル・セントリックなサービスにフォーカスした新しいIT戦略を支えるものとなる。
1. 両社からのコメント
■ロン・デニス:Chairman and CEO, McLaren Technology Group「遅延なく必要なデータにアクセスできる」
高い技術力とブランド力を誇るマクラーレン・ホンダのパートナーに、NTT Comを招くことができとても嬉しく思います。
NTTは、日本での電信サービスの提供以来、技術と共に実績を積み上げてきました。一方マクラーレンは、イノベーションと共に歩んできました。マクラーレンの絶え間ない革新のため、信頼に値する、そしてコミュニケーション技術をリードするNTT Comと、力を合わせて歩んでいきたいと思います。
私たちマクラーレン・ホンダは、NTT Comが提供する、大容量のデータ通信を柔軟かつ安定的に実現するICT基盤により、遅延なく必要なシステムやデータにアクセスすることができるようになるのです。
■NTT Com 代表取締役社長 庄司哲也「モータースポーツの革新につなげていける」
モータースポーツ界の革新のシンボルでもあるマクラーレン・ホンダのテクノロジー・パートナーとなったことに興奮しています。NTTの技術力は多岐に渡って深く、マクラーレンの卓越した成果は世の中に広く知られるところです。
このパートナーシップが、両社のイノベーションのDNAの下、マクラーレン・ホンダのF1レースにおけるデジタルデータ収集と活用を変革し、モータースポーツレーシング自体の革新につなげていけると信じています。
2. 今秋より提供開始予定の新たなICT基盤について
■最速で対策を実行するために不可欠
マクラーレンは、F1のレース会場や走行中のレース車両などから取得される大量のデジタルデータが、より早くかつ確実に、ウォーキング(英国)のMcLaren Technology Centreなどを含めた世界中のデータ分析・支援拠点へ伝送されるICT環境を必要としていた。
各拠点からのデータ解析結果が、確実にレース会場へ共有され、最速で対策を実行できることは、レーシングチームのパフォーマンスにも影響する。
そのためNTT Comは、英国、スペイン、米国、シンガポール、日本などの国のマクラーレンの拠点間を、国際ネットワークおよびNFV*1サービス(Arcstar Universal One)で接続する。
本サービスは、週末のレース中に、レーシングカーなどから収集し発生する大容量のデータを、リアルタイムにマクラーレンの技術チームまで伝送し、即座に分析結果をレースに反映するために不可欠なネットワークとなる。
また、NTT Comは今後、マクラーレンのICT基盤自体の柔軟性や信頼性をエンドーエンドで向上させるため、拠点間ネットワーク(WAN)と各拠点内ネットワーク(LAN)の管理を統合していく予定。
さらにNTT Comは、マクラーレンの事業の柔軟性や技術変革の加速に向け、多くの企業のクラウドサービスへの移行をリードしてきた知見を活かし、用途によって共有型・専有型、双方から選択できるクラウドサービス(Enterprise Cloud)と、他社サービス含め複数のクラウド基盤をお客さまが一元的に管理可能なCMP(Cloud Management Platform)を提供する。
3. 今後について
■共同で先進技術の研究開発
両社は、マクラーレン・ホンダのF1でのパフォーマンス向上のため、先進技術の研究開発を共同で進めていく。