カルロス・サインツとレッドブルの契約は延長されると見られているが、その裏には別の意図が隠れているのかもしれない。
サインツの契約には自動的に1年延長されるオプションがあり、トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、サインツの残留が「間もなく正式に発表される」と話している。
こうした動きは、サインツに興味を示しているルノーF1をけん制するためのものと受け取られていた。
■ルノーにサインツを売却する可能性があるとスペイン紙
しかし、スペインの『Marca(マルカ)』紙は、ルノーとレッドブルがサインツに関して交渉を行っており、次の2戦の間にサインツのルノーF1への移籍が合意に達する可能性もあると伝えている。
レッドブルはタグホイヤーのブランド名でルノーエンジンを使用しているが、エンジン供給の内容を改善する契約に、サインツのルノー売却が含まれているのではないかというのが『Marca(マルカ)』の見方だ。
ルノーF1のチーム代表フレデリク・ヴァスールとレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、F1第8戦ヨーロッパGPが開催されたバクーで会談していたと『Marca(マルカ)』は伝えている。
■サインツには「われわれとの契約がある」とマルコ
マルコは、サインツに対する関心を伝えてきたチームがあることは認めているものの、あくまでサインツはトロロッソに残留すると示さしている。ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「彼にはわれわれとの契約がある」
「最善の策は、トロロッソでやってきたように仕事を続け、チームとともに成長して、来年さらなる競争力を示すことだ」
■2017年の「まったく新しいエンジン」に期待
ルノーエンジンに関して、マルコは次のように話す。
「2015年はあまり笑顔になれなかった。われわれにはチャンスがなかったからだ。それも大半は自分たちの責任ではなかった」
「今はルノーが良いエンジンを提供しており、さらに良いバージョンが間もなく手に入る。そして何より重要なのは、2017年にはまったく新しいエンジンになることだ」
「タイトル争いができると確信しているよ」