マクラーレン・ホンダの控えドライバーを務めるストフェル・バンドーンは、2017年からの正ドライバー昇格をねらっている。
バンドーンは、F1第2戦バーレーンGPで負傷欠場したフェルナンド・アロンソの代役を務め、デビュー戦でポイント獲得という快挙を成し遂げた。
バンドーンの才能と潜在能力は高く評価されており、マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエも「もう何も証明する必要がない」と絶賛している。
今年は日本でスーパーフォーミュラに参戦しているバンドーンだが、ロシアGP(1日決勝)もチームに同行している。
「レースのためにここにいるべきだと感じている」と24歳のバンドーンはブラジルの『Globo(グローボ)』のインタビューで悔しさをにじませている。
■バトン残留を聞いたショックを打ち明けるバンドーン
昨年末に、ジェンソン・バトンがチームに残留することを聞いたときのくやしさもバンドーンは打ち明けている。
「彼が選ばれたと聞いて辛かったのは認めるよ」
「ちょうどここソチでGP2のタイトルを決めたときに、チームがジェンソンと契約を更新したとメディアを通して知ったんだ」
「そのニュースを飲み込むには、しばらく時間がかかったよ」
「アブダビでの(GP2)最終戦は、なんとしても2レースとも優勝して、僕が最高の選択肢であることを示してやろうと思って臨んだ」
■F1キャリアをマクラーレンで始めたい
バトンには古巣ウィリアムズ復帰のうわさもあるが、マクラーレンとの契約交渉はまだ始まっていないと『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に語っている。
バンドーンは、来年こそ正ドライバーとしてデビューしようと固く決意している。
「僕に対する関心が高いことが分かった。でも、僕にはマクラーレンとの契約がある。彼らは僕の力を信じてくれているし、僕もここに残れればと願っている」
「僕はキャリアをトップチームでスタートしたいんだ」
フェルナンド・アロンソのようなチャンピオン経験者と組むこともバンドーンは恐れていない。
「そうなっても心配はしないよ」
「優勝する力をもつレーシングチームにいればプレッシャーもあるだろう。でも、チャンピオンと共に立ち向かうことになるんだ」
「それに、もしうまくやれば、僕に対する評価は高まる。僕は自分の能力を信じている」