フェラーリは、来週行われるF1ロシアGP(5月1日決勝)で重要な改良を施したエンジンを投入する可能性があると報じられている。
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』やイタリアの『Motorsport.com』は、フェラーリが3トークンを使用して改良したエンジンをロシアGPで投入する可能性があると伝えている。
フェラーリは開幕戦オーストラリアGPと第2戦バーレーンGPで、いずれもパワーユニットのトラブルからリタイアした。こうした問題から、第3戦中国GPではフルパワーではなかったと見られている。
そのため、パフォーマンスアップを目的とした改良ではなく、信頼性向上を目的とした改良であるとフェラーリは訴えたが、FIA(国際自動車連盟)はこれを認めなかったと『Auto Bild(アウト・ビルト)』は伝える。
パフォーマンスの向上にあてられる開発トークンは、年間32トークン認められている。フェラーリは大半をシーズン前に使用しており、シーズン中に使えるトークンは9しか残っていない。対して、メルセデスは13、ホンダは14、ルノーは25トークンを残している。
また、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は中国GPですでに2基目のエンジンを使用しているため、次が3基目となる。今後、2基目のエンジンはフリー走行で使用することになるだろうと記事は伝えている。
今年、パワーユニットの各コンポーネントは、それぞれ年間5基の使用が認められている。