伝統的F1サーキットであるアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(通称モンツァ・サーキット)があるイタリアのモンツァの首長が、今年のF1イタリアGP(9月4日決勝)がモンツァでの最後のレースになることはないと主張した。
今年で現在のレース開催契約が切れるモンツァだが、現在もなおF1商業権をつかさどるバーニー・エクレストンとの交渉が続けられている状況だ。伝えられるところによれば、エクレストンが求める開催権料とモンツァが提示している金額との隔たりが大きく、交渉は難航していると言われている。
だが、モンツァの首長であるロベルト・スカナガッティは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「今年の9月がモンツァでの最後のF1レースになることはない。交渉が長引いていることは知っている。だが、最終的には合意に達すると確信している」
「2016年が最後のグランプリになることはない。それは確かだ」
「F1に対する情熱からして、私は歴史的なサーキットであるモンテカルロやモンツァのない選手権など想像できない」
そう語ったスカナガッティは、次のように締めくくった。
「すべての交渉と同じように、ゲームにおける戦略が繰り広げられているんだ。だが、F1全体の利益を考えれば、解決策が見つかるはずだと私は信じている」