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【WEC】世界王者ポルシェ、4気筒ターボエンジン公開

2016年03月14日(月)20:55 pm

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は、2015年のル・マン覇者、ポルシェ919ハイブリッドの中枢部であるエンジンのイラストを公開。

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2014年にFIA世界耐久選手権(WEC)へ復帰したポルシェは、後輪駆動4気筒ターボチャージャー付エンジン、排気エネルギ-回生システム、フロントアクスルのエレクトリックシステムの駆動により、エネルギーを蓄積する最新のリチウムイオンバッテリーテクノロジー、および複雑なハイブリッドマネージメントによるドライブコンセプトで挑んだ。

2015年、参戦2年目にして、ル・マン24時間レースの1-2フィニッシュ、WECのマニュファクチャラーズとドライバーズチャンピオンシップの両世界選手権タイトルを獲得した。

わずか2リッターで世界選手権を戦うエンジンは、ポルシェがこれまでに製造した最も効率的なエンジンだ。コンパクトなデザインで注目を集めた。ポルシェ718ボクスターの新しい4気筒エンジンには、レーシングパワーパックのテクノロジーとノウハウが採用されており、そのノウハウが適用されているという。

テクニカル・ディレクターで919ハイブリッド責任者のアレクサンダー・ヒッツィンガーは、次のように語った。「当初から、私達のコンセプトは果敢だったが、適切でもあった。それが良い結果につながっている」。

すべてのポルシェ車と同様に、919ハイブリッドはヴァイザッハのポルシェ研究開発センターで開発され、特にパワートレインについて市販車のエンジニアたちと緊密に連携した。

919の4気筒は、718ボクスターの新しいターボエンジンのような水平対向エンジンではなく90度V型だ。ポルシェが昨年のル・マン24時間レースで17回目の総合優勝を飾った小型パワーユニットは、最高出力500PS以上だった。

しかし2016年にはレギュレーションによって、全プロトタイプは周回ごとの使用燃料ごとにエネルギー量を抑えて燃料流量を削減する必要がある。ポルシェのレース用エンジンでは、これは8%の燃料の低減と500PSを下回る最高出力となり、2つの回生システムによる電気エネルギー(フロントアクスルのブレーキエネルギーと排気エネルギー)と合わせて、ポルシェ919ハイブリッドのパワーシステム全体の最高出力は約900PSになる。

WECのLMP1クラスでは、ハイブリッドドライブシステムの導入が要求されており、チームは、未来の市販スポーツカーに大きな影響を与える革新技術に主力を置いている。ポルシェが世界最高レベルのモータースポーツへの復帰を決めた主な理由もこの点だった。

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