かつてミナルディとレッドブルに在籍していた元F1ドライバーのロバート・ドーンボスが、2016年にはルノーの新ワークスチームがあまり活躍できるとは思わないと語った。
ドーンボスがあげたその理由のひとつが、今年F1デビューを飾る新人ドライバーのジョリオン・パーマーがあまり期待できないからだという。
■パーマーには期待できない
ドーンボスは母国オランダの『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』に次のように語った。
「彼(パーマー)は2014年にGP2チャンピオンになった。だけど、あれは僕に言わせればすごく貧弱な成績でしかなかった」
だが、2015年はロータスの控えドライバーとして何度も金曜フリー走行を担当したパーマーは、2014年には今年日本のスーパーフォーミュラに挑戦するマクラーレン育成ドライバーのストフェル・バンドーンや、ザウバーの現役ドライバーであるフェリペ・ナッセを破ってタイトルを獲得した経緯もある。
だが、ドーンボスは、パーマーよりはぎりぎりのタイミングでルノーのシートを獲得したケビン・マグヌッセンのほうが活躍できるはずだと次のように主張した。
「マグヌッセンのほうがもっと才能があるよ」
■F1カーの熟成も遅れている
ルノーでは昨年末に正式にロータスの買収を正式決定したが、そこからメルセデスパワーユニット搭載を前提に設計されていたF1カーに急きょルノーパワーユニットを搭載する改造作業を強いられるなど、今季のクルマRS16は妥協の産物だとの声もある。
「バルセロナでは彼ら(ルノー)のことはほんの少ししか見なかったんだ」
スペインで2回にわたって行われたシーズン前テストに言及したドーンボスは、次のように付け加えた。
「すべてのチームの中で、彼らは最も少ない走行距離で終わっていたと思う。それまでのシャシーに新しいエンジンを積んでテストをしていたわけだけど、それはあまりいい状況だとは言えないよ」