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バトン「決断はもう間もなく」

2015年09月26日(土)18:04 pm

F1引退を決めたとされるジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)。決め手はどうやら、チームが復活し成功を収めるまでに必要な時間らしい。

当面、発表を控えているバトンだが、彼が16年のF1キャリアに別れを告げるのは間違いないとの見方が大勢を占める。

スペインの日刊スポーツ紙『AS』が発表の時期についてバトンにたずねたところ、今季終了までに行うとのことだ。

「発表するよ。するってば。あと数週のうちに、どこかのレースでね」

バトンの決心とともに、その理由もはっきりと説明されていない。2015年のマクラーレン・ホンダは痛々しいほどに戦闘力が低く、本人の口ぶりから、F1を戦う「喜び」が薄らいだらしいことは分かっている。

35歳のバトンにとってF1で残された時間は少ない。マクラーレンとホンダの英日同盟は、彼が現役のうちに事態を打開できるだろうか。もしかしたらバトンは、その自信を失って何らかの決心に至ったのかもしれない。

「来年はかなり前進できると思う」とバトン。

また、マクラーレンだけでなくホンダのことも「信じている」と言うが、同時に次のように打ち明ける。「彼らがチャンピオンになるかどうかは知らない。それは誰にも分からない」

「分からないことに挑んで競争するところにスリルがあるんじゃないか。でも彼ら(マクラーレン・ホンダ)は才能ある集団だ。それを実現する人もいれば、金もある」

将来について考えを巡らすバトン。発言のニュアンスから、彼にとっていちばんの問題はチームが成功を収めるまでに必要な時間だ。

「おそらく2年は必要だろう」「分からないが、もしかしたら5年かもしれない」

「自分ではまだ若くて速いと思うが、ある人たちの目には、もはやそう映らないかもしれない。でも、僕がF1にいるうちにやれることって何だろう。それを考えなければいけないのは確かだ」

「あなた方の質問はそのことだっけ?」と言って笑うバトン。

「もし来年もF1に残るならしっかりと戦いたい。もちろん、そんな保証はどこにもない。だとすれば、あとは自分の心の声しだいだね」

「非常に難しい決断だ」「でも、決めたら僕はハッピーになれる。そう考えてもらっていいよ」

F1以外のカテゴリーで「ハッピー」になれるか聞かれたバトンは、次のように白状した。「そうだね。もしF1でなければ、どこかで何かのレースを戦っているだろう。それが来年かどうかは定かではないが。人って、たまには休養も必要だから」

「いずれ分かるよ。僕はもう間もなく、多くの決断を下さなければならなから」と付け加えるバトンだった。

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