F1日本GP(27日決勝)の開催に合わせ、マクラーレン首脳が栃木県さくら市にあるホンダのF1プロジェクト本部において今週前半に“緊急会議”を行ったということが報じられていた。
だが、その後マクラーレン・グループの総帥であるロン・デニスが、いまだに鈴鹿サーキットに姿を見せていないことが明らかとなった。
かつてマクラーレンで活躍した元F1ドライバーのデビッド・クルサードは26日(土)、「ロン・デニスは日本に来ているものの、サーキットには姿を見せていない」と語り、「マクラーレンではいったい何が起きているんだ?」と疑問を投げかけた。
今季は想像以上の不振に見舞われているマクラーレン・ホンダだが、こうした状況により、財政面でもかなり厳しくなってきていると伝えられている。
そんな中、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンが今季限りでF1を引退する決意をしたようだとの報道が行われている。さらに、3度目のF1タイトル獲得を目指してマクラーレン・ホンダに移籍してきたフェルナンド・アロンソすら、このままの状態が続けばF1から引退することになるかもしれないと示唆していると報じられている。
マクラーレン・ホンダにとっては大きな課題をいくつも抱えている状態にあり、そんな状況の中で日本に来ていながらデニスが鈴鹿に姿を見せていないことで、さらなる憶測を呼びそうな雰囲気になってきている。
だが、マクラーレンの広報担当者は、68歳となるデニスがまだサーキットに姿を見せていないのは、単に健康状態があまりよくないためだと『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に次のように説明を行った。
「ロンはウイルスにやられてしまい、2日にわたって東京のホテルのベッドで安静にしていたんだ。だが、彼は決勝日にはサーキットにやってくる予定になっているよ」