現在、今季のF1タイトル争いをリードするメルセデスAMGのルイス・ハミルトンだが、F1ハンガリーGP(第10戦)ではポールポジションからスタートしながらも、いつかのミスを犯して最終的には6位に終わっていた。
【結果】F1ハンガリーGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
今季初めて表彰台を逃したハミルトンだが、その原因のひとつに、ジュール・ビアンキ(元マルシャ)の葬儀や追悼イベントなどが続いたことによる精神的動揺があったのではないかとのうわさもささやかれていた。
ハンガリーGPでは、決勝が開始される少し前にドライバーたちがグリッド最前部に集合し、そこで7月17日(金)に亡くなっていたビアンキのために黙とうをささげるセレモニーが行われていた。そして、ハミルトンを含め、多くのドライバーたちが7月21日(火)にニースで執り行われたビアンキの葬儀にも参列していた。
その後の報道によれば、レッドブルのダニール・クビアトなどを含む何人かのドライバーたちは、このセレモニーの影響を強く受けていたという。
最近では珍しく、レース中にいくつかのミスを犯して順位を大きく下げてしまったハミルトンだが、レース後にはチームに対して「抑えが利かなかった」と認めて陳謝するとともに、「集中力が欠けていたのかどうかは分からないけれどね」と付け加えていた。
だが、かつて3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、そうしたことがハミルトンを含め、F1ドライバーたちのパフォーマンスに影響を与えたとは思えないと次のように主張した。
「ベッテル(ハンガリーGPで優勝したセバスチャン・ベッテル/フェラーリ)だってあの黙とうに参加していた。だが、彼は素晴らしいレースをしたよ」
「あのセレモニーがドライバーたちに影響を及ぼしたとは思わないな。もちろん、彼らの魂までのぞき見ることはできないがね」