現在のF1カーは昔に比べて運転しやすくなったと言われているが、今年F1デビューを飾ったトロロッソの2人のルーキーがこうした意見に対して反論を展開した。
トロロッソでは今年、17歳のマックス・フェルスタッペンと20歳のカルロス・サインツというルーキーコンビで戦っている。だが、このF1初体験の2人が予想以上の活躍を見せたこともあり、世界最高峰のモータースポーツと言われるF1が、かつてほど難しいものではなくなったことは間違いないとの意見がそこかしこでささやかれるようになっている。
■今は小さいころから専門的な訓練が受けられる
だが、オランダ出身のフェルスタッペンは、ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように主張した。
「F1が以前よりも簡単になっているなんて思っていないよ」
「違っているとすれば、20年前と比べれば、今では年少のころから昔よりもうまく準備ができるようになったということさ。すべてが以前よりもプロフェッショナルになってきているからね」
「その結果、ドライバーもすぐになじむことができるんだ」
20歳のサインツも同意見だ。
■若者の台頭はF1に限ったことではない
サインツは、テニス界のラファエル・ナダル、競泳界のマイケル・フェルプス、そしてモトGPのマルク・マルケスらの名前を挙げ、21世紀のアスリートたちは早くから台頭し、若くして世界のトップに立つようになっていると主張し、次のように続けた。
「F1が簡単になったって言う人は、すべてのスポーツについてもそう考えなくてはならないだろうね。だって活躍する人たちの年齢が年々若くなってきているんだからね」
「なぜF1だけ、それには当てはまらないなんて言えるんだい?」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「同じことがモトGPでも起こっているのに、誰も簡単になってきているなんて言っていないじゃないか。でも、それが世界の潮流なんだよ。若い人たちが力を付けているんだ」