フェラーリのキミ・ライコネンは、F1イギリスGP(5日決勝)の予選で実質初めてチームメートのセバスチャン・ベッテルを破ったが、その表情に喜びはなかった。
今シーズン末で契約が切れるライコネンだが、ここ2戦は決勝で不可解なスピンを喫し、シートが危ういのではないかとささやかれている。
ベッテルより予選結果が良かったことについて聞かれたライコネンは、こう答えた。
「スタート位置がセブより1つ前だからと言って、特にうれしくはない」
「これが1位と2位だったら、話は違う。でも、5位と6位じゃあね」
「人がそういう見方をするのは分かっているけれど、自分にとっては単なる数字以外の何ものでもない」
ライコネンは、チームメートとの争いより、ウィリアムズのフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスに2列目を奪われたことを問題視している。
一方、ライコネンの後任候補としてうわさに上っているウィリアムズのボッタスは、予選でチームメートのマッサに敗れた。
今回も1列目を独占したメルセデスAMGは、決勝でチームメート同士のバトルに集中できることを喜んでいる。
「明日倒す相手は、自分たちだけだ」というメルセデスAMG非常勤会長ニキ・ラウダの言葉を『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。