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ヴォルフ「ロータス対応は柔軟に」

2015年07月05日(日)12:05 pm

ロータス買収を目論んでいるというルノー。彼らにエンジンを供給するメルセデス・ベンツとしては柔軟に対応する用意がある。そんな姿勢をトト・ヴォルフは見せている。

英エンストンを本拠地とするF1チーム、ロータスを巡っては、フランスの自動車会社ルノーが実業家ジェラルド・ロペスから51パーセントのチーム株を買い戻すともっぱらのうわさだ。だが、公式には両者ともこれを認めたがらない。

ロペスは2015年シーズン、マシュー・カーターにチーム運営を任せっきりでパドックに姿を見せないのも怪しげだ。

カーターはシルバーストンで次のように話す。「みんな何処で彼(ロペス)を見失ったのだろう。今季に入って、3戦とは言わないが、間違いなく2戦はレースに来ている」

「彼は他のプロジェクトで忙しくしているのだ」「おそらく彼は、今のチーム状態に満足しているものだと思う。だから彼も介入の必要性を感じていないのだ」

F1は今、今後の方向性しだいで伸るか反るかの歴史的な分岐点に立っている、そんな気配だ。カーターのコメントから、すでにロペスはチーム株売却に同意してF1に見切りをつけたと解釈するのが自然である。

仮にロータスがルノーに買い取られたら、チームとメルセデスのエンジン供給契約に差し障りが生じるのは避けられない。

このことをシルバーストンで質問されたヴォルフは、次のように答えた。「現時点で(ロータスとの)契約は2015年から2020年までとなっている」

「仮にルノーのロータス買収が成立して彼らが契約を終わらせたいのなら、解決策を探ればよい」とヴォルフは、ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に率直に語った。

「ルノーの残留はF1全体の関心事だ」とヴォルフ。

もしロータスがメルセデス・エンジンを手放したら、レッドブルにとっては渡りに船である。いかに非力なルノーに苦しんではいても、突然エンジンを無くしたら困るのはレッドブル自身だ。

レッドブルにエンジンを供給する可能性は?ヴォルフはただ、次のように語るのみだ。「新たな事態に発展したら、その際は検討しなければならない」

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