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マノー・マルシャがファビオ・ライマーを控えドライバーに

2015年06月04日(木)18:42 pm

マノー・マルシャは3日(水)に、2013年のGP2チャンピオンであるスイス人ドライバーのファビオ・ライマーと控えドライバー契約を結んだことを発表。ライマーは今週末のF1カナダGP(7日決勝)からチームに合流することになると考えられている。

マノー・マルシャの声明には、ライマーが「レースドライバーがレース週末のセッションに参加できなくなった場合に代役が務められるよう待機することになる」とされている。

そして、ライマーは今季何レースかにおいて金曜フリー走行1回目も担当することになるようだ。

当然、このニュースは、これまで1レースごとに契約を結んできていると考えられているロベルト・メリーの去就に関する推測も呼ぶことになるだろう。

メリーは今季フォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦しているが、今後もずっとマノー・マルシャのシートを得るための資金持ち込みは難しいと見られている。

メディアが伝えたところによれば、24歳のメリーにはチームからは報酬が支払われておらず、サーキットに向かう航空運賃と宿舎の費用だけが支給されているという。

ここ数年にわたってライマーのF1へのチャレンジを見守ってきていたスイスの『Blick(ブリック)』紙は、今回のマノー・マルシャでのチャンスが最終的には彼のF1デビュー実現へとつながるものであることを期待している。

だが、『Blick(ブリック)』のロジャー・ブノワ記者は、その実現に向けて必要となるのは資金だと次のように書いている。

「それが実現できるかどうかは、おそらくライマーがどれほどの資金を持ち込めるかにかかってくるだろう」

2013年にGP2のチャンピオンドライバーになったライマーだったが、その後のF1への道は険しいものだった。

ライマーのスポンサーであったライナー・ガンテンバインは、かつて「F1のシステムは病んでいる」と『Blick(ブリック)』に語ったこともある。

その後、昨年の5月にはライマーがマルシャに活路を見いだすかもしれないとのうわさが流れたこともあった。だが、マルシャはその後経営破たんに陥り、その話も立ち消えとなっていた。

さらに、今年は日本のスーパーフォーミュラへの参戦を計画し、チーム無限との契約締結も完了していた。だが、この契約はライマー側が予定していた資金ねん出に失敗したことでご和算となった。

そのライマーが、このままマノー・マルシャのレースシートを獲得し、念願のF1デビューを果たすことできるかどうかは、まさに『Blick(ブリック)』が指摘するように、どれほどのスポンサーマネーを持ち込めるかにかかってきそうだ。

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