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不振は「技術的トラブル」によるものだとマルドナード

2015年06月04日(木)19:35 pm

今季ここまで不振が続いているロータスのパストール・マルドナードだが、その理由は「技術的」なものだと主張している。

ベネズエラ出身ドライバーであるマルドナードは、今季ここまでの6戦のうち、完走できたのは第4戦の1レースだけとなっており、まだ1ポイントも獲得することができていない。フリー走行やレースでクラッシュを演じることも多く、「クラッシャー」だという定評が固まりつつある状況だ。

マルドナードは、自身のスポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)を通じて巨額のスポンサーマネーをロータスに持ち込んでいることが知られている。

だが、ロータスのCEOであるマシュー・カーターは、だからといってマルドナードのレースシートが保障されているわけではないと主張している。このまま不振が続くようであれば、ロータスのレースシート確保が危ぶまれる可能性もないわけではない。

■技術的トラブルに泣かされた

30歳となるマルドナードは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』最新号の中で次のように語っている。

「結果に関しては、この期間が特別なものだったというわけではない」

「だけど、僕はウィリアムズでも非常に深刻な技術的問題を抱えてきていたし、ロータスでもそれと同じことが続いているんだ」

「それによって僕は自分の才能を示すことができなくなっているし、結果も伴ってきていない」

「フリー走行、予選、レースを通じて何度も技術的問題でストップせざるを得なかったんだ」

「モナコでもあんなことが起こったし、昨年もあそこでは問題を抱えていた。そういうことに関して、見ている人たちはすぐに忘れてしまう。だけど、こういうことがドライバーのシーズンにとっては大きな影響を及ぼしてしまうんだ」

■カーナンバー「13」も影響?

西洋では不吉とされる13というカーナンバーを自ら望んでつけているマルドナードだが、2015年シーズンはここまで運に恵まれていなかったのは間違いないことだ。

振り返れば、2013年にはチームランキング9位とかつてない不調に陥っていたウィリアムズに見切りをつけて当時ランキング4位だったロータスへの移籍を決めたマルドナード。だが、2014年にはウィリアムズが一躍ランキング3位に浮上し、ロータスは8位に沈むことになっていた。

マルドナードはロータスへの移籍に関して次のように説明した。

「僕が(2014年に)ロータスへの移籍を決断したのは、2013年の結果だけを見てのことではなかったんだ。4、5年に及ぶもっと長い期間で考えていたのさ」

「そのとき、常に競争力のあるクルマを製造することができるチームとして目にとまったのがロータスだったんだ」

「すべてのレースで勝利できるような可能性を秘めたチームではないよ。だけど、手にしている人材や資源を最大限に生かすことができるチームなんだ」

■後悔はないと主張するマルドナード

だが、そのもくろみは2014年には完全にひっくり返ってしまった。

「昨年(終盤)はウィリアムズが2番目に強いチームになった。だけど、人生には新しい挑戦を求めることも必要だし、僕は自分の選択を後悔などしていないよ」

そう語ったマルドナードは、次のように付け加えた。

「もちろん、常に表彰台を争うことができるのを望んでいる。だけど、ロータスに来てから僕はドライバーとしてかなり成長したよ」

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