4度のF1世界王者アラン・プロストによると、モナコGPはニコ・ロズベルグにとってきわめて重要なレースだ。
ロズベルグは、チームメートのルイス・ハミルトンと争って2015年F1タイトルを獲得するかどうかの瀬戸際にいるという。
「モナコGPの決勝がどうなるか、それが問題だ」とドイツ『Der Tagesspiegel(ターゲシュピーゲル)』紙に語るプロスト。
第5戦スペインGPでようやくハミルトンの進撃を止め、ポールポジションから今季初優勝を飾ったロズベルグ。だがプロストによると、真の試練はモナコの市街地コースに訪れる。
「ニコ(ロズベルグ)はF1でいちども連勝したことがない」とプロスト。確かにその通りだ。
「仮に彼(ロズベルグ)がモナコと、続くモントリオール(カナダGP)に勝てば、ルイスはあわてるだろう。モナコGPは、今季のロズベルグにとって今後を占う一戦になると思う」
ロズベルグはここ2年モナコを制しているのに引き換え、ハミルトンは8年挑戦していちども勝てていない。本人も不本意だと認めている。
だがプロストはいう。「私が最後にハミルトンの弱いところを実感したのは、彼がまだマクラーレンをドライブしていたときだ」
「今の彼は非常に強い。状況が変わらない限り、彼は強気を押し通すだろう。ニコは本来の自分を保ちながら、異なるアプローチを探ったほうがいい」