今季ここまで、予想以上の苦戦を強いられている新生マクラーレン・ホンダ。だが、チーム首脳陣はここまで一貫して前向きな発言を続け、このプロジェクトが中長期的視点のもとで進められていることを強調していた。
だが、どうやらマクラーレン内部の雲行きが怪しくなってきているようだ。
イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、最近行われたマクラーレンの会議において、マクラーレン・グループの総帥であるロン・デニスが、レーシングディレクターとしてマクラーレンF1チームを率いるエリック・ブーリエに対して激しい批判を行ったと報じている。
『Daily Mail(デイリー・メール)』のジョナサン・マクエボイ記者は、デニスが「ブーリエのことは厳しくしかっておいた」と語ったと書いている。デニスはさらに、ほかのスタッフたちに関しても「彼らの仕事への取り組み方が不十分だった」と語ったという。
マクラーレンのあるメンバーも匿名ながら次のようにコメントし、その事実を認めたと伝えられている。
「ロンの今回の口調は若干の混乱を招いたよ」
そう語ったチーム関係者は、次のように続けた。
「我々は誰もがチームを改善しようと狂ったように働き続けている。それなのに、ロンの口から我々の努力は認められないという言葉を聞くことになったのは、やる気を維持するためにはよいことではなかったね」