NEXT...F1開催スケジュール

ヴォルフ「ハミルトンの好きにするがいい」

2015年05月11日(月)11:07 am

トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の自由な振る舞いを容認する構えだ。

F1第4戦バーレーンGPから第5戦スペインGPにかけての3週間、ハミルトンは3,000万ドル(約35億9,000万円)もする赤い自家用機でほぼ地球一周分の距離を飛び回った。

報道によるとバーレーン、モナコ、ロンドン、マヨルカ島、モンツァ、ロサンゼルス、ラスベガス、ニューヨークを経由してイギリスに戻り、ようやく最終目的地のバルセロナに向かったという。

「彼は独身なんだし、旅行ぐらい構わないだろう」と笑顔で話すヴォルフ。

「それで彼がサーキットを速く走ってくれるなら、決して彼のじゃまはしない」と彼は、ドイツ『Stuttgarter Nachrichten(シュトゥットがルター・ナヒリヒテン)』紙とのインタビューで語った。

「ルイス(ハミルトン)はジッとしていられない人間だ。多くのことに情熱を傾け、とことん追求するタイプだよ」とヴォルフ。

しかし、こうした外遊三昧は、ハミルトンの契約状況を考えると変な関心を呼びかねない。うわさでは、彼は2016年フェラーリ移籍を全否定していない。

2016年の契約締結は、たびたび遅れている。そのせいでバルセロナでも、しきりにうわさのネタになっていた。

例えば、ハミルトンは毎年シーズン終了後にマシンと全獲得トロフィーの譲渡を要求している、年6,600万ドル(約79億円)の契約金を求めている等。

スペインGPにチームの親会社ダイムラー会長ディーター・ツェッチェが姿を見せていたのもうなずける話だ。

元F1ドライバーでドイツ語のF1解説者クリスチャン・ダナーは、こうした一連の条件がメルセデス・ベンツに二の足を踏ませていると指摘する。

「チームは、費用対効果を考えてなるべく、まともな判断を下したいところだ」とドイツ『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に語るダナー。

「敵より1秒速く運転できるからといって一人のドライバーに何千万ドルを払うのもいい。しかしニコ・ロズベルグだってレースに勝てることも忘れてほしくない。さらに、他のドライバーの選択肢だってあるのだ」

「果たしてハミルトンに、それほどの価値はあるだろうか?」とダナーは自問自答するのだった。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック