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【マクラーレン・ホンダ】アロンソ事故に関する報道に苦言

2015年03月24日(火)17:02 pm

マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエが、一定の理解はできるものの、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の事故に関する報道のしかたにも問題があったと苦言を呈した。

バルセロナで行われたF1公式シーズン前テストでクラッシュし、開幕戦オーストラリアGPの欠場を余儀なくされていたアロンソだが、今週末のマレーシアGP(29日決勝)では無事に復帰することになりそうだ。

2月22日(日)にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで起こったアロンソの事故に関しては、いまだにはっきりとした原因究明ができていない。それほどスピードが出ていなかった状況にもかかわらず、その事故でアロンソが一時記憶を失うほどの症状を示していたことから、感電説を始めとするさまざまな憶測を生んでいた。

23日(月)にはマクラーレンが、アロンソが事故直前にステアリングが「重い」と感じたことを思い出したと発表したことから、ステアリングに異常があったのではないかとの憶測も強くなってきている。

ブーリエも、今回のアロンソのクラッシュがなぜこれほど不可解だと受け止められているのかということについては理解できるとし、スペインの『El Pais(パイス)』に最近次のように語った。

「理解はできるよ。部分的にではあるがね」

「問題は、さまざまなことが感情的に報じられていたことだ。理解はできるものの、中にはその状況を正しくないやり方で利用した者たちもいた」

ブーリエは、スペインの記者たちに対してさらに次のように付け加えた。

「あなた方はスペインにおけるアロンソの役割を私よりもよく分かっている。だから、それ(事故)がいろんな情報を発明する機会を生み出してしまったんだ」

だが、マクラーレンがとった情報公開に関するやり方についても問題があったことは確かだろう。マクラーレン・グループの最高権威であるロン・デニスによって矛盾した情報が伝えられ、憶測にいっそうの拍車をかけたのも事実だ。

「私はロンを擁護するためにここにいるわけではない」とブーリエは続けた。

「だが、翻訳のまずさによって誤解が生じたケースもままあったよ」

「彼がバルセロナで(記者会見の際に)言ったことは、クルマを調査した結果、何も異常は見つけられなかったということだ。だが、それは責任をフェルナンドに押し付けてマクラーレンを正当化しようとしたものではなかった。我々はすべてのことを一緒に行っていたんだからね」

そう語ったブーリエは、次のように付け加えた。

「理解しがたいことだというのは分かる。だが、我々にもなぜ彼がクラッシュしたのか、その原因はまだ分かっていないんだ。我々が何も隠し立てなどしていないことは約束できるよ」

スペインの『Marca(マルカ)』によれば、アロンソは24日(火)にマレーシアに到着する予定だという。

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