今週末の2015年F1開幕戦に臨むため、間もなくオーストラリア入りするフェラーリ。そんな彼らがメルボルンに持ち込むエンジンは、出力抑えめだという。
合同テストで意外な速さを見せたフェラーリだが、冬のあいだにタイムを縮めた要因は大きく改善されたV6ターボのパワーユニットにある。
ところがイタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙によるとフェラーリは、オーストラリアGPで「より保守的な」バージョンのエンジンを使用することに決めたという。
大幅な変更で明らかによくなった新型エンジンだが、メルボルンと次のマレーシアGP(3/27-29)を前に同チームは、信頼性に対する疑問点がぬぐえないのだ。
「(メルボルンで)SF15-Tに積まれるエンジンは、バルセロナで行われた冬季合同テストの終盤よりも少し性能を削ったものとみられる」と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は報じる。
2015年に一人のドライバーが使えるエンジンは、わずか4機に過ぎない。昨年の5機からひとつ減ったのだ。
同紙は続ける。「テストで記録されたテレメトリーから、フェラーリ・エンジンの最新バージョンには不明な点が存在する。これは「カスタマー」バージョンに見られないものだ」
その「カスタマー」エンジンは、ザウバーが3回の冬季合同テストを通じてテストしていた。